ABCIクラウドストレージの便利な使い方(例)
ABCIには、数種類のストレージタイプがあるのをご存知だろうか?
・ホーム領域
・グループ領域
・ローカルストレージ
・クラウドストレージ
今回、AWS S3ストレージと互換性のある「クラウドストレージ」の便利な使い方の例を紹介する。クラウドストレージには次のような特長がある。
(1) AWS CLI(コマンドラインインタフェース)が使える
(2) ABCIにログインしなくても、httpsで外部から使える
(3) サーバーサイド暗号化に対応している
(4) 複数のクラウドストレージ・アカウントを持てる
(5) バケット単位で、アクセス制御を設定できる
(非公開か、公開の場合ABCI利用グループ単位又は、全世界への公開となる)
<ユースケース1>データやプログラムの共有・公開の場として
データやプログラムを特定のグループ内(又は複数のグループ間)で共有。バケット単位で自由にアクセス制御ができるので、柔軟に共有ができる。特に、クラウドストレージに保存されたデータを利用してABCIの計算ノードで処理する場合、データ転送を低レイテンシーでゼロコストで可能となる。
<ユースケース2>IoTデバイスやエッジシステムとのデータ連携として
カメラやセンサーなどのIoTデバイスで取得したデータを直接、ABCIクラウドストレージに格納。取得したばかりのデータを使って、ABCI計算ノードで処理させることができる。
<ユースケース3>ホーム領域の延長として
ホーム領域が不足してきた場合、データの保管場所として利用。低額の従量制課金なので、グループ領域(共有ディスク)をTB単位、月単位で使用するよりも、低料金で柔軟に使うことができる。
<ユースケース4>複数のアカウントで使い分ける
研究者は複数のプロジェクトを推進している場合が殆ど。複数のアカウントを作れるので、プロジェクト毎にバケットの管理(アクセス制御)を行うことができる。
<ユースケース5>暗号化してデータの情報漏洩を防止する
サーバーサイドの暗号化機能を使えば、万一、クラウドストレージから情報が漏洩してもデータを復元できない。
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