複数のプロジェクトを持っていて、プロジェクト単位に予算を管理したい時は?
大学や研究所に所属している研究管理者は、一人でいろんなプロジェクトを持っていて、プロジェクト単位で予算を管理しなければいけないですよね。ABCIを利用するには、どうすればいいのでしょうか?
方法は2つあります。
<方法1:プロジェクト単位で利用グループを分け、利用グループ毎に別々のABCI管理者アカウントで管理する>
この場合、各管理者アカウント毎にHomeディレクトリ(Home領域)が別になります。
<方法2:プロジェクト単位で利用グループを分け、1つのABCI管理者アカウントで複数の利用グループを管理する>
この場合、管理者アカウントが1つなので、管理者のHomeディレクトリ(Home領域)も1つです。
それぞれ、メリットとデメリットがあるので、あなたの状況に合わせて、どちらかを選択すればいいです。
下記は<方法1>についてです:
<メリット>
・ ABCI管理者アカウントだけでなく、管理者のHomeディレクトリ(Home領域)も利用グループ毎に別々になるので、完全に利用を分離できる。
<デメリット>
・ ABCI管理者アカウント毎にHomeディレクトリ(Home領域)が別になるため、ABCI管理者の環境設定等をABCI管理者アカウント毎に実施する必要がある。
・ プロジェクト毎に別々のABCI管理者アカウント名を使い分ける必要があり、混乱する。
(利用グループ名に加え、それに対応したABCI管理者アカウント名を記憶(又は、メモ)しておく必要があり、混乱する。)
・ 利用グループ毎に「利用ポータル」を開かなければならない。
<方法2>では、利用ポータルを1度開けば、複数の利用グループをまとめて管理できる。
*<方法1>でも<方法2>でも、ポイントを消費するジョブ等を実行する際は、必ず、「利用グループ名」をコマンドで指定する必要があります。したがって、利用グループで予算を切り分けることができます。又、「共有ディスク」(共有領域)は、同じ利用グループの利用者だけがアクセスできるので(ただし、ディスクアクセス管理をデフォルトから変更した場合は除く)、プロジェクト間でデータやファイルの利用を分離することができます。
なお、(管理者でない)一般のABCI利用者は、原則として「1つのABCIアカウント」となっています。
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